税理士試験の対策として取り組むべきことのひとつに、ケアレスミスの削減があります。
どんな試験にもケレスミスは付きものですが、解答の見直し時間が取れない税理士試験においては、ケアレスミスは合否を分ける大きな要因になってしまいます。
「ケアレスミス」の一言で片づけていませんか?
税理士試験の受験生なら、誰しもケアレスミスは減らしたいと思っているはずです。
わたしも受験生時代は、ケアレスミスに本当に悩まされました。
受験生がよくするケアレスミスといえば、次のようなものだと思います。
・問題文の読み間違い
・問題文の読み飛ばし
・問題用紙からの転記間違い
・仮計算の集計間違い
・解答欄の書き間違い
・電卓の打ち間違い
・数字、漢字の書き間違い
ケアレスミスを辞書で調べると、次のように書かれています。
不注意による誤り。軽率なまちがい。
出典元:ケアレスミスの意味 – goo国語辞書
ここでいう「不注意」や「軽率」という言葉を過大解釈して、ちょっとしたミスをすべて「ケアレスミス」という一言で片づけていないでしょうか?
わたしも受験生時代は、総合問題で問題文を読み飛ばしてミスをすると、「今回はちょっと問題文を読み飛ばして間違えたけど、理解はできているから次回は大丈夫」といった具合に、単なる不注意によるミスとして処理していました。
しかし、難易度の高い総合問題になると、どうしても焦って問題文を読み飛ばすミスを何度もしてしまいました。
そんなときに、講義で講師に言われた「実力不足をケアレスミスの一言で片づけていたら、いつまでもミスは減らない」という言葉で、ミスに対す原因分析の甘さに気づきました。
「ケアレスミス」の大半は理解不足と解答テクニック不足
ミスの原因をしっかり分析してみると、大半は理解不足と解答テクニック不足のどちらかに当てはまるものです。
問題文の読み間違いは、不注意によるものではなく、その論点の理解不足により、読み取りが正確にできていないことも考えられます。
また、問題文の読み飛ばしは、問題文に印を付けながら読み進むなどといった、解答テクニックが不足としていると考えたほうがいいでしょう。
問題文の読み飛ばしが多いのであれば、それを防ぐための読み方を自分なりに工夫して、それを毎回同じように繰り返すといったテクニックを磨くことでミスは減らせます。
同じようなミスを繰り返すときは、ケアレスミスではなく明らかに実力不足によるミスです。
したがって、その原因が理解不足なのか、それとも解答テクニック不足によるものなのかを分析し、すぐに対策をしましょう。
ミス対策には記録を残すのと独自の採点基準を設けること
ミスを減らすためには、自分が起こしやすいミスの傾向を把握することです。
そのためには、総合問題でのミスを記録してその原因を分析しなければなりません。
ミスが起きた原因がわかればその対策に取り組んで、次に総合問題を解くときに、その対策を意識して問題に取り組むべばいいだけです。
ミスを減らすためには、ミスを記録して、その原因を分析し、そしてその対策をすることを繰り返すだけです。
もうひとつやるべきことは、総合問題の採点を独自の基準でやり直すことです。
問題によっては、ひとつのミスが他の問題の解答にも影響し、大きな失点につながることがあります。
このようなミスは本試験では絶対避けなけらばなりません。
総合問題でこのようなミスをした場合は、そのミスした部分の点数を2倍にして減点することです。
そうすることで本当の実力が見えてきます。
たまたま答練でミスした箇所への配点が少なく、いい点数が取れたとしても、本試験ではそれは通用しません。
絶対に間違えてはいけない問題への対策を意識するためにも、独自の採点基準は役に立つと思います。
編集後記
今日は税理士ブロガーの植村さん主催のオフ会に参加してきました。新たな方との出会いがあり本当に有意義な時間を過ごせました。