最後に税理士試験を受験してから2年が経過しましたが、いまでも8月を迎えると税理士試験のことが気になります。
今年は新型コロナの影響もあり、勉強場所の確保や勉強に対するモチベーションの維持に苦労した受験生も多かったでしょう。
いまのところ税理士試験は予定通り実施されそうなので、残り1週間を最後の追い込みで頑張ってもらいたいです。
最後の受験科目は相続税法でしたが、この時期に取り組んでいたことを書いてみたいと思います。
理論の点数はまだ伸ばせる
相続税法は、理論問題に「ベタ書き」が出題されることが多いため、この時期は個別理論の精度を高めることに取り組んでいました。
わたしが取り組んでいたのは、ひたすら「理論を書く」という作業です。
特に、答練で出題された理論や、専門学校で出題の可能性が高いとされる理論は、一字一句にこだわって暗記しました。
この時期は、個別理論の暗記が仕上がっていて、すでに暗記を何回転も繰り返している状態だと思います。
でも、実際に書いてみると、用語の意義やカッコ書きなどが抜け落ちていることがあります。
相続税法は、個別理論の数が多くないため、出題確率が高そうな理論はほとんどの受験生がそれなりに解答できます。
したがって、最終的に合否を分けるのが、どれだけ正確に個別理論を解答できるかという精度の差です。
税理士試験まで残り1週間となりましたが、理論についてはまだ点数は伸ばせます。
最後まで暗記の精度にこだわって、1点でも多く獲得するための努力を続けてください。
計算は極度の緊張感に対する対策を
相続税法の計算は、基本論点をしっかり得点できれば合格ラインに達します。
そのために、基本論点のミスを減らすための対策にできる限り取り組んでおくことです。
税理士試験は、十分準備をして臨んでも相当緊張するものです。
適度な緊張感であれば、集中力を高めることになりますが、極度の緊張感では本来の実力が発揮できなくなります。
そして、本試験で極度に緊張するのが、試験開始から10分ほどの間です。
この極度に緊張した時間帯に起こりやすいミスが、「問題文の飛ばし読み」です。
ひとつの指示の読み飛ばしにより、簡単な問題を間違えるのは本当にもったいないことです。
また、複数の問題に関連する指示を読み飛ばすと、そのミスが大きな減点に繋がり、合格からは大きく遠ざかることになります。
問題文の読み飛ばし対策については、重要な部分をマーカーで線を引くとか、読み終わった指示にチェックを入れるなどの方法がありますが、自分なりのルーティーンを決めておくことです。
そして、本試験までの1週間は、自分で決めたルーティーンに従って総合問題に取り組む練習を繰り返しましょう。
残りの1週間は本番に向けた行動を
この時期は、税理士試験の本番に向けて生活リズムを整えることが大切です。
相続税法であれば、本試験は12時から14時までの2時間で行われます。
ですから、本試験の直前は12時から総合問題を解く練習をして、この時間帯に集中力が高められるよう起床時間などの生活リズムを合わせていくことです。
それから、試験日が近づくと本試験が気になって睡眠があまり取れなくなることもあります。
このようなときは、勉強のペースを少し落として、ゆっくり休むことを優先すべきです。
特に、試験前日に十分な睡眠が取れないと、本試験で実力を発揮するのが難しくなります。
自分の体調を管理しながら、試験当日にベストなコンディションで臨めるよう、上手く生活リズムを整えてください。
この時期になると税理士試験のことが気になって、久しぶりに税理士試験に関する記事を書いてみました。
受験生のみなさんには、残り1週間を悔いを残さないように頑張ってもらいたいです。
12月の結果発表のときに、最後の追い込みで頑張って良かったと思えるよう、残りの時間を有意義に過ごしてください。
編集後記
ここ数日で一段と暑さが厳しくなってきました。税理士試験の受験生には、体調管理に気を付けてもらいたいです。