税理士試験の本試験まで残り2ヶ月。合格を目指している受験生の勝負は、ここからだと思います。
いまの結果に一喜一憂しない
これから直前答練が始まりますが、その結果に対して一喜一憂しないことが大事です。
この時期はあくまで練習なので、結果が良ければ「取り組んでることが間違ってないな」と計画通り勉強を続けるだけです。
もし、思うような結果が出なければ「間違えた基礎項目を確認しよう」とテキストに戻って確認作業をすればいいだけです。
一番ダメなのが、結果が良くて油断してしまったり、逆に結果が悪くて勉強に対するモチベーションを下げてしまうことです。
これからの答練の結果に一喜一憂しないで、答練はいま取り組んでいることの確認作業だと思って、淡々とこなしていくことです。
わたしも答練の結果が思わしくなくて、一瞬落ち込むことはありましたが、「本番じゃなくてよかった」と自分に言い聞かせてすぐに気持ちを切り替えていました。
正直、「本番じゃなくてよかった」というのを何回使ったかわかりません。
残り2ヶ月で大切なことは、いままで自分が取り組んできたことを信じる強い気持ちです。
受験生同士の差が縮まる時期
これからの時期は、初学者と経験者の実力の差が縮まる時期です。
初学者は基礎固めに時間が掛かるため、実判では思うような結果が出ないものです。
でも、直前答練あたりからいままでの努力が徐々に結果に結びついてきます。
一方、経験者は初学者との差が縮まってくるので、油断をしていると追い越されてしまいます。
これからの直前答練に対する取り組み方によっては、さらに初学者と経験者の差は縮まります。
直前答練の計算問題には、いままで見たことがないようなマイナーな論点が出題されます。
専門学校としては、過去問の傾向から出題確率の高いマイナー論点を出すのですが、こんな論点が本試験に出題される確率は低く、出題されたとしても合否には影響しないでしょう。
直前答練の結果に対して取り組むのは、マイナー論点を何度も解きなおすことではなくて、間違えた基礎論点を再度間違えないよう完璧に仕上げることです。
経験者は、マイナー論点で点数が稼げるので、初学者より答練の点数は伸びますが、比較すべきは基礎論点でどれだけ確実に点が取れているかということです。
こだわるべきことを間違えると、答練では成績がいいけど、本試験で結果が出ないということになってしまいます。
ちょっと早めのラストスパート
残り2ヶ月でラストスパートはちょっと早い気がするかもしれませんが、最後に一歩抜け出すには早めに動くべきです。
残り1ヶ月となると、受験生なら最後のラストスパートで頑張るものです。
同じ時期からラストスパートをかけても、周りの受験生も同じように頑張るため、そこからの差はあまりつきません。
周りの受験生に差を付けたいなら、早めに自分を追い込むことです。
追い込みを少し早めるだけで、合格に近づけるのなら頑張ってみるべきでしょう。
たとえば計算なら実判の解き直しで満点が取れるまで徹底的に基礎固めをするとか。
理論なら個別問題の細かい部分の暗記精度を上げるために書く時間を増やすとか。
自分なりにもう一段階精度を高めようと思っていることに、早めに取り組んでみることです。
あとから「もう少し頑張っておけばよかった」という後悔をしないためにも、覚悟を決めて早めのラストスパートを切ってみてはどうでしょうか。
編集後記
税理士試験の受験生のときは、この時期なると何をしてても試験のことが気になっていました。残り2ヶ月、悔いのないように頑張ってもらいたいですね。