税理士試験に合格するにはそれなりの勉強時間が必要で、特に働きながらの受験生はその時間を確保するのに苦労します。
限られた時間で効率よく勉強をするためにも、ムダな時間を減らす工夫は大切です。
なにかを探す時間を減らす工夫が大切
専門学校を利用して税理士試験の勉強をしていると、講義が進むにつれて配布されるテキストや問題集がたまっていきます。
ふだん勉強をしている机の上に、このテキストと問題集が積まれていくと、これを見るだけで勉強に対するモチベーションが下がります。
わたしは、前日の勉強の終わりに、次の日に勉強するテキストと問題集だけを机の上に置くようにしてました。
できるだ前向きに勉強に取り組くために、机の上にテキストや問題集を山積みにはしない方がいいでしょう。
それから、テキストの数が増えてくると、間違えた問題の論点をテキストで見直すときに「どのテキストだったかな?」とその論点の場所を探すのに、いくつものテキストを確認することになります。
実は、この「探す」という行動がたいせつな勉強時間を奪ってしまう要因になります。
貴重な勉強時間をムダにしないためにも、探す時間を減らす工夫をしましょう。
理サブと要点チェックをまとめノートに活用しよう
「探す」という時間を減らすだけで、貴重な勉強時間を捻出することができます。
そのために取り組むことは、勉強の見直しのためのまとめノートをつくることです。
まとめノートは、計算と理論がそれぞれひとつのノートにまとまっていれば、つくり方は自分に合った方法でいいと思います。
わたしは要点チェックノート(要点チェック)と理論サブノート(理サブ)を活用してまとめノートをつくていました。
もともと要点チェックと理サブには、覚えるべき基礎論点がまとめてあります。
ここに、テキストのコピー、講義で学んだ解釈、応用的な論点、問題で間違えた内容などを書き込んでいました。
これから、答練がはじまると間違えた問題の見直しをする機会が増えます。
見直しのたびに、その論点の記載があるテキストを探すのではなく、このまとめノートを見れば復習できるようにしておくと時間の節約になります。
わたしは、本試験会場に持ち込んだものはこのまとめノートだけでした。
探す時間を減らすというのは仕事でも同じ
「探す」時間を減らすのは仕事でも大切な取り組みです。
働いている人は1年間の仕事をとおして、探しものに平均150時間を費やしているといわれています。
150時間ということは、1日の労働時間を8時間とすると約19日間も探しものに時間を使っています。
「探す」時間を減らすことを意識して仕事をすることで、仕事の効率性に違いが出てきます。
職場で机の上が資料で山積みになっている人は、仕事ができなさそうに見えますし、実際仕事が遅いと思います。
「紙ではなくデータで保存する」「保存したデータは検索がしやすい名前を付ける」などは、探す時間を減らすことを意識している人なら、普通にやっていることだと思います。
ちょっとしたことの積み重ねが、年間にしてみたら大きな差として現れるので、貴重な時間を確保するためにムダの削減にはこだわるべきです。
編集後記
確定申告の時期になると親子間の事業承継や相続の相談を受けることが増えます。話を聞いてみると当事者間で話し合いがされていないことが多く、親子という近い関係なのでお互いがわかっていると思い込んでいるのでしょうね。いつも最後は、「まず当事者間でしっかり話をしましょう」という話をして終わります。