税理士試験まで残り1か月近くになりました。そろそろ本試験を想定した練習に取り組んでみてはどうでしょうか。
本試験の雰囲気は独特なもの
税理士試験は、独特の雰囲気の中で行われます。
わたしは、11回受験しましたが、何回受けてもあの独特の雰囲気には慣れませんでした。
本試験の前日からちょっとした緊張感があり、睡眠がしっかり取れないまま試験会場に足を運んでいました。
何か月も勉強に費やしてきた努力の成果が、たった2時間の試験で試されると思うと緊張するのは当たり前です。
緊張するのはわかっていても、できればほど良い緊張感で本試験に挑みたいものです。
そのためには、本試験を想定した対策をしておくといいでしょう。
何も対策をしないで本試験を受験するのと、対策を講じて挑むのでは、緊張の度合いに違いがでます。
自分の中で「やれることはやり切った」という気持ちがあれば、多少緊張も和らぎます。
集中力の妨げになるものもある
いつもは集中しやすい環境で勉強をしている人が多いと思います。
でも、本試験では集中できる環境で試験を受けられるとは限りません。
試験会場には、集中力の妨げになるものがいろいろあります。
受験会場によっては、机が狭すぎて問題や解答用紙が落ちそうになったり、空調が効きすぎて寒かったりというのがあります。
ほかにも、となりの席の人の電卓をたたく音や物音が気になったり、面接官が試験中におこなう顔写真による本人チェックも気になるものです。(本人確認は試験前に終えてほしい)
わたしは受験生のときに、最前列の真ん中の席で本試験を受けたことがあります。
こんな緊張する試験のときに、面接官の目の前の席になるとは、本当にハズレの席でした。
最前列だと、試験中に面接官の人たちの動きが視界に入って、すごく気になりました。
この年の試験は合格できましたが、なんとも落ち着かない環境で試験を受けた記憶があります。
本試験では、自分ではどうしようもできないことが起こるものです。
試験に集中できる環境で本試験を受けたいものですが、実際はなかなか思い通りにいきません。
居心地の悪い環境で練習をする
税理士試験の緊張感は相当なもので、会場では集中力の妨げになることも起こります。
いつも勉強している環境をホームとするなら、試験会場は完全アウェイの状態です。
普段とは違ったアウェイの環境で行われるのが本試験です。
いまは最後の追い込みで、集中できる環境で勉強に取り組んでいると思います。
でも、本試験ではストレスを感じながら、集中力を切らさずに問題を解かなければなりません。
いつもとまったく違う環境で、いかに普段どおりの力が出せるかが本試験では重要です。
そのためには、ストレスのかかる居心地が悪い環境で総合問題を解くことをおすすめします。
たとえば、ファミレス、カフェやショッピングモールのフードコートのような、人の話し声が聞こえるところで問題を解いてみるのもいいでしょう。
自分がストレスを感じる居心地が悪い場所を探して、ぜひ総合問題を解いてみてください。
本試験で想定外のことが起こって、本来の力を出しきれなかったということにならないよう、本試験に向けた対策に取り組んでおくといいでしょう。
編集後記
7月から「なごや人材サポートデスク」という中小企業の人材採用を支援する名古屋市のサービスが始まりました。久しぶりに採用の仕事をやろうと思って、支援スタッフの募集がないか問い合わせてみましたが、すでに募集を締め切っていました。追加募集があれば、案内してもらえることになったので、少しだけ期待して待ちたいと思います。