平成31年度(第69回)税理士試験受験において解答用紙のサイズなどが変更されることになりました。
ルールは変わるものなので、ルールの変更をあまり気にしない方がいいでしょう。
税理士試験の解答用紙がA4サイズへ
今年の税理士試験から解答用紙がB4からA4に変更されることになりました。
他にも、修正テープや修正ペンの使用が可能になるなどルールの変更がありました。
税理士試験の経験者であれば、解答用紙のサイズが変更されるのはそれなりにインパクトがあり、どの程度解答用紙が増えるのか気になるところです。
もしかしたら、枚数が増えるだけでなく、受験する科目によっては解答用紙の形式も変わるかもしれません。
でも、これを気にしたところでたいした対策ができるわけはでなく、「用紙が小さくなるんだ」という程度で考えておくしかありません。
解答用紙への思い込みをリセットする
ルールの変更により、本試験では見たこともない形式の解答用紙が配布されるかもしれません。
経験者は、専門学校の解答用紙に慣れているため、見慣れない形式の解答用紙で出題されると戸惑うと思います。
わたしも相続税を受験しているときに専門学校の解答用紙に慣れすぎて、本試験で解答用紙の形式がちょっと違ったときに戸惑った記憶があります。
本試験では、見慣れない形式の出題がすごく難しい問題に見えてしまい、普段通りのペースで解答できなくなります。
今回は、見慣れた解答用紙に対する思い込みをリセットして、本試験では全く見たことがない形式の解答用紙になるだろうと考えておくべきです。
こういう気持ちで本試験に臨めば、見慣れない出題形式でも慌てることなく、逆にいままでと似たような形式の解答用紙だったときは気持ちに余裕が持てます。
そして、本試験では解答用紙のチェックに少し長めに時間が掛かることが予測されます。
答練では、解答用紙の確認時間を長めにして、本試験に近い時間配分で解答する練習をするといいでしょう。
ルールの変更を気にしてもしょうがない
経験者は、ルールの変更が気になるかもしれませんが、やるべきことは素直に解答するという気持ちで本試験に臨むことです。
過去の試験を振り返ると、試験委員の変更により出題形式ががらりと変更された年度は、初学者でも合格しやすくなっています。
これは、本試験において初学者は出題形式に対する先入観がないため、自分が解答できる問題から素直に解答するからです。
一方、経験者はいままで練習してきた出題形式と異なると、普段の解答手順でスムーズに解答できなくなり、難しい問題にも手を出して取るべき問題を取りこぼす結果になることがあります。
ですから、今回のルール変更みたいなことがある年度は、解答できる問題に素直に取り組む初学者でも合格しやすくなる可能性があります。
今回は事前に解答用紙の変更がわかっているので、焦らずに取るべき問題をしっかり見つけて解答できれば合格点は確保できます。
そのためにも、これからの答練は基礎項目の取りこぼしを減らす対策に取り組むべきでしょう。
編集後記
今日は、消費税の軽減税率セミナーに参加してきました。
参加者からの質問で、「防災リュックを販売していて、リュックの中に水と非常食が入っているが一体資産として判定するのか?」という質問がありました。国税局の方も回答に少し困っていましたが、防災リュックがひとつのセットとして販売されているなら、税抜き1万円以下のものは一体資産として判定するとのことでした。水と非常食の価格の占める割合が、全体価格の2/3以上の場合には8%(軽減税率の対象)になるそうです。何ともややこしい制度です。