国税庁のホームページに「令和2年分確定申告特集(準備編)」が公開されました。
令和2年分確定申告では、確定申告会場への入場に「入場整理券」が必要になるようです。
ここでは、令和2年分確定申告特集(準備編)について紹介します。
確定申告会場への入場には「入場整理券」が必要
確定申告時期に全国各地で開催される無料相談会は、毎年多くの納税者の方が会場に訪れ大変混雑します。
そこで、令和2年分確定申告については、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、できるだけ「密」を避けるように開催されます。
具体的には、確定申告会場への入場には「入場整理券」が必要となります。
入場整理券には、入場できる時間枠が指定されていて、確定申告会場の混雑を緩和するための対策が講じられています。
そして、入場整理券については、各会場で当日配付されますが、オンラインで事前に発行する方法も導入が予定されています。
マイナンバーカード又はID・パスワードの準備
国税庁では、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを軽減するため、自宅から申告できるe-Taxの利用を勧めています。
e-Taxを利用すれば、確定申告会場に出向かなくても、パソコン又はスマートフォンからインターネットを通じて申告手続を行うことができます。
国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成して、e-Taxで送信するには、「マイナンバーカード方式」又は「ID・パスワード方式」のどちらかを利用します。
マイナンバーカード方式とは、マイナンバーカードとマイナンバーカード読取対応のスマートフォン又はICカードリーダライタを利用してe-Taxを行う方法です。
マイナンバーカードの取得方法は、マイナンバーカード総合サイトの「マイナンバーカード交付申請」に詳しい説明があります。
一方、ID・パスワード方式とは、税務署で発行された「ID・パスワード方式の届出完了通知」を利用してe-Taxを行う方法です。
ID・パスワード方式を利用するには、税務署の職員と対面による本人確認が必要になるため、運転免許証などの本人確認書類を持参のうえ、近くの税務署に出向く必要があります。
準備するもの | 要する期間 | |
マイナンバーカード方式 | ・マイナンバーカード ・ICカードリーダライタ 又は マイナンバーカード対応のスマホ | 1~2か月 |
ID・パスワード方式 | ・ID・パスワード方式の届出完了通知 | 即日 |
マイナンバーカード方式を利用するには、マイナンバーカードの取得に1~2か月かかりますが、ID・パスワード方式なら、税務署に出向けば即日に手続きが完了します。
ただし、ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応のため、できればマイナンバーカードを取得することをおすすめします。
動画によりe-Taxの手順を確認
令和2年分確定申告特集(準備編)では、e-Taxの事前準備や確定申告の申告手順が動画で紹介されています。
確定申告書等作成コーナーからe-Taxで確定申告する方法を動画で確認できるため、初めてe-Taxを利用する方は、事前に確認をしておきましょう。
また、確定申告書等作成コーナーを利用して書面提出する方法も紹介されているので、e-Taxはハードルが高いという方は、こちらを確認しておきましょう。
もし、自宅で確定申告書を作成する際に相談したいことがある場合は、チャットボットや電話で相談することが可能です。
チャットボットは、24時間いつでも相談ができるため、困ったときには便利なサービスです。
なお、確定申告に関する相談受付は、来年の1月中旬ころから始まる予定となっています。
令和2年分確定申告特集(準備編)について紹介してみました。
感染防止対策のためにも、なるべく確定申告会場には出向かず、自宅から申告できるe-Taxの利用を検討した方がいいでしょう。
そのためにも、来年の申告に向けて、年内から準備に取り掛かることをおすすめします。
編集後記
週末は、個人のお客様と調査の打合せを。なんとか年内に片付けたいなと考えています。