来週から、2020年の税理士試験に向けて専門学校の講座が始まります。
新たに税理士試験の勉強を始める方に、わたしの経験から通学講座の選び方を書いてみます。
講座内の一体感は大切
わたしは、通学講座に大切なのは、講師が「講座内の一体感」をつくることだと思っています。
一体感がある講座は、前向きに勉強に取り組む受講生が多く、周りの受講生からいい刺激を受けます。
逆に、遅刻者や欠席者が多いルーズな講座は、講座の出席者が徐々に減っていき、講座の雰囲気が悪くなっていきます。
講師が「講座内の一体感」を意識しているかによって、講座の満足度は変わります。
わたしが大原で最初に講座を受けた講師は、「講座内の一体感」を大切にしていました。
まず、9月から講座が始まって、すぐに受講生を集めた飲み会が開かれました。
「専門学校って飲み会があるんだ」って驚きましたが、受講生同士のつながりを深めて、「全員で合格を目指す」という決起集会でした。
また、受講生が講座からドロップアウトしないように、毎月の確認テストのあとに個別面談がありました。
面談では、講座の理解度のフィードバックと、復習するポイントのアドバイスがもらえました。
はじめて受講する科目は、勉強の方法やペースがわからず、勉強に対するモチベーションが下がりやすいものです。
この講師は、そんな受講生の心理をよく理解して、まめに個別フォローをしていました。
あとからわかったのですが、この講師は大原の中で人気のある講師でした。
講師から「全員で合格を目指す」という姿勢が伝わる講座は、受講するメリットがあります。
講座内で受講生の一体感を感じるかを基準にして、講座選びをするといいでしょう。
質問への応対がポイント
はじめて勉強する科目は、講座を受けるたびに質問したいことがでてきます。
講座後にテキストを読み直せばある程度理解できますが、どうしても講師に質問したいときもあります。
わたしは、働きながら夜間の講座に通学していたので、講師に質問する時間がなかなか取れずに苦労しました。
どうしても質問したいときは、講座とは別の日に専門学校まで出向いて質問していました。
そして、質問したときの講師の応対は、講座を選ぶうえでのポイントになります。
講師によっては、質問に対する回答がそっけなかったり、回答がわかりづらくて余計に混乱することもあります。
逆に、質問をしやすい雰囲気の講師に対しては、受講生も気軽に質問ができて講座の満足度は高まります。
やはり、受講生からの相談に対して、いつでも「ウェルカムの姿勢」の講師を選ぶのがおすすめです。
それから、気が利く講師だと、講座のときに受講生からの質問を共有してくれます。
「こういった質問があったので、回答を共有しておきます」といって説明をしてくれるので、本当に助かりました。
「その質問、ちょうどしようと思っていた」とか「その論点は気付かなかった。回答が聞けて良かった」といった具合に、役立つことが多くありました。
特に、はじめて学ぶ科目では、質問に対する講師の応対が講座選びの重要なポイントです。
受講生の理解度に合わせて、わかりやすく回答をしてもえらえる講師を選ぶといいでしょう。
アドバイスは多くほしい
わたしは、自分の体験談をもとに勉強方法や問題の解き方を、話してくれる講師が好きでした。
税理士試験は難易度の高い試験で、テキストの理解度が試験の合否に大きく影響します。
そして理解度を高めるには、自分に合った勉強法を身に付けなければなりません。
自分に合った勉強法を見つけるのに役立つのが、講師からのアドバイスです。
そして、受講生が求めていることを理解している講師は、「こんな勉強方法があります」とか「こんな解き方があります」という話を講座でしてくれます。
そのアドバイスが自分に合うかどうかは人それぞれですが、まずは方法を提示してもらえなければ、試してみることができません。
いろんな方法を試しているうちに、自分のスタイルができ上っていくものです。
専門学校の講座は、どの講師からも基本的に同じ内容を学べるようになっています。
しかし、同じ科目の講座であっても、講師によって受講側の満足度は変わってきます。
その違いは、講座の進め方が一方通行ではなく、受講生との意思疎通ができているかということです。
やはり、受講生の気持ちを理解しながら、講座を進めてくれる講師を選ぶのがいいでしょう。
講座が自分に合うかどうかは、数回受講してみないとわかりません。
もし、受講して合わなそうだったら、他の曜日に変更するか、Web講座に切り替えればいいでしょう。
編集後記
昨日は、久しぶりにランニングをしました。実は、2週間ほど前にふくらはぎを痛めてしまい、ちょっと様子見をしていました。2か月後のフルマラソンに向けて、少し練習に負荷をかけ過ぎたのがいけなかったみたいです。足の痛みはなくなったので、徐々に練習のペースをアップしていくつもりです。