今週は、第69回税理士試験の合格発表が行われます。
8月の試験から4か月も待たされて、やっと合格発表日を迎えることになります。
そして、受験生にとっては、今週の結果発表によってその後の行動が変わってきます。
結果発表後に向けて、いまから準備できることは取り掛かっておくといいでしょう。
1年前を振り返ってみる
わたしは、昨年官報合格をして、長かった税理士試験を終えることができました。
発表日のことをブログに書いていなかったので、1年前を思い出して振り返ってみます。
最後の科目に合格するのに5年もかかったので、昨年のいまごろは祈るような気持ちで、発表日を待っていたのを思い出します。
そして、発表日は仕事を休んで、自宅でひとりで結果を確認しました。
実は、その前年までは職場で結果を確認していたのですが、不合格だとショックが大きすぎて、仕事をする気になれませんでした。
ですから、職場で結果を確認するのをやめて、初めて発表日に休みを取りました。
発表の当日は、子供が学校へ行くのを見送ってから、9時頃にパソコンで官報の確認をしました。
この瞬間は、何度経験しても本当にドキドキするものです。
そして、自分の名前を見つけた瞬間に、ひとりで何度もガッツポーズをしたのを覚えています。
やっと長い受験生活から解放されたあの瞬間は、いまでも忘れません。
その後、合格の興奮が少し落ち着いてから、家族に合格の連絡をしました。
家族にずっと心配をかけていたので、合格の報告ができたときは、本当に嬉しかったです。
特に、受験生活を支えてくれた妻には、何度も「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたました。
昨年の合格発表からもうすぐ1年が経ちますが、税理士試験には相当の時間を費やしたので、あの日の喜びは一生忘れないでしょう。
しかし、試験の合格はゴールでなくて、あくまでも通過点なので、いまはあの日を超える喜びを得られるように新たなチャレンジを続けています。
次に向けて準備をしておく
受験生は、今週の結果発表でその後の取るべき行動が変わってきます。
最終的には、結果を見てからの行動になりますが、事前に準備できることは取り掛かっておきましょう。
たとえば、官報の合格待ちで、合格後すぐに独立を考えているなら、税理士登録の手続きを調べておくことです。
どのような書類を準備して、登録までにどれくらいの時間がかかるかを把握しておけば、その後の計画も立てやすくなります。
また、独立をしなくても、税理士登録をすれば給与が上がる職場もあります。
早めに税理士登録を済ませることは、それなりにメリットがあるのです。
それから、試験結果によって就職活動を考えているなら、情報収集は進めておきましょう。
12月は税理士業界の求人が増えるため、新たな環境を探すにはチャンスです。
条件の良い求人は、早くに採用者が決まってしまうので、発表後すぐに活動することです。
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また、結果によっては、思い切って大学院を目指すという選択肢もあります。
わたしも昨年は、もしも不合格だったときには大学院への進学を考え、入試の準備を進めていました。
残り1科目となると、何とか試験で合格を目指したくなりますが、ほかの選択肢を考えておくことも必要です。
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合否がどちらになるにしても、次にやるべきことの準備だけはしておくことです。
結果を見て喜ぶのも、悲しむのも週末までにして、月曜日からは新たな目標に向けてスタートを切りましょう。
資格取得は最短を目指す
官報合格後は、税理士登録をして、6月にひとり税理士として開業しました。
ここまでたどり着くのに時間はかかりましたが、途中であきらめなくて良かったです。
なぜなら、資格が取れると、働き方を自分で決められる主導権が取れるようになります。
組織で働き続けてもいいですし、独立してひとりで仕事をするという選択もできます。
わたしは資格が取れて、独立したり、サービスを考えたり、セミナーを開催したりと、新たなことにチャレンジできています。
そして、受験生時代とは見える景色も変わって、学べることの幅が一気に広がりました。
何度かこのブログに書いていますが、資格取得に要する時間はできるだけ短くすべきです。
いまでは、大学院の科目免除を利用するのが、資格取得のメインルートになっています。
どうしたら最短で資格取得ができるかを考えてみることです。
一日でも早く資格を取得して、次のステージを楽しんでもらいたいと思っています。
編集後記
昨日は、税理士会の研修でした。実務で判断に迷うような興味深いテーマだったので、いつもより会場が埋まってました。