採用決定通知書

税理士業界の就職活動。面接で大切なのは事前準備と見極めるという意識

前回は、税理士業界における就職活動の方法と、就職先の選び方について書きました。

今回は、就職活動をもう少し掘下げて、自分の経験をもとに面接のポイントを書いてみます。

 

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面接は事前準備が大切

面接とは、「一緒に働きたいか」をお互いが確かめる場です。

短い時間でお互いの距離を縮めるには、事前準備として「自分を知ってもらい、相手を知ること」が必要です。

仕事において「準備は大切」と言われますが、選考においても同じことが言えます。

こういった取り組む姿勢から、すでに選考は始まっています。

自分を知ってもらう

・履歴書、職務経歴書、エントリーシート

求人情報から「どんな人材を求めているか」を読み取って、自分の経験や強みがどのようにマッチするかを自己PRに書きます。

職務経験については、具体的な数字や事例を入れて、スキルの度合いが伝わる書き方を意識することです。

実務経験が少ない場合は、人柄が伝わるエピソードを交えながら、熱意が伝わる志望動機を書くといいでしょう。

「この人に会ってみたい」と思ってもらえるようなものを準備しましょう。

・自己PR、志望動機(1~2分)

限られた時間の中で、自己PRや志望動機を簡潔に話せる練習はしておくべきです。

面接官が、じっくり話を聞くタイプであれば2分程度で、せっかちなタイプであれば1分程度が適切です。

その場の雰囲気で対応できるよう、2つのパターンを準備しておくといいでしょう。

 

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相手を知る

・求人情報の確認

求人情報を確認して、わからないことや質問したいことをまとめておきましょう。

また、求人情報を見ればわかることを面接で何度も質問すると印象が悪くなります。

面接官から「それは求人情報に記載してあります」と言われないよう、事前の確認は大切です。

・HPなどの確認

求人情報は確認したけど、HPはチェックしていないという求職者がたくさんいます。

また、代表者が執筆している書籍があったり、セミナーを開催していたりする場合は、こういった情報もチェックしておくべきです。

そして、志望度の高さをアピールするために、その情報に関連した質問をしましょう。

 

わたしは、面接官の経験がありますが、こういった事前準備ができている応募者は本当に少ないという印象です。

限られた時間の中で、自分を知ってもらうためには、それなりの準備をして面接に挑みましょう。

 

面接でのポイント

事前準備が整ったら、面接の場でお互いの確認作業を進めることになります。

面接でのポイントも2つほど確認しておきましょう。

第一印象

面接で一番重要なのは、「第一印象」です。

応募の段階で求人側が「会ってみたい」と興味を示しても、最初の印象が悪いと一気に興味がなくなってしまいます。

先日、現役アナウンサーの話し方講座のセミナーに参加したときに、「第一印象は7秒で決まる」という話がありました。

7秒というと最初に会って、一言挨拶を交わしたくらいの時間です。

 

わたしが面接官をしていたときは、3分くらいで応募者の第一印象を決めていました。

お互いの簡単な紹介があって、さあ面接を始めましょうかというまでの間で、ある程度の印象が決まるものです。

そして、30分の面接であれば、残り27分の会話や質問の中で、自分が受けた印象が間違っていなかを確認する作業をしていました。

最初に受けた印象というのは、なかなか頭から抜けないので、第一印象はかなり重要です。

 

会話のキャッチボール

面接というのは、会話のキャッチボールです。

どちらかが一方的に話をすると、お互いの距離が縮まらないまま時間が過ぎてしまいます。

まずは面接官の話をしっかり聞いて、質問に対して的確に回答することから会話のリズムをつくるといいでしょう。

 

そして、会話の中で自己アピールをするために、事前に用意しておいた質問について確認しましょう。

たとえば、「HPでセミナー情報を拝見しましたが、最近のセミナーでお客様の関心が高かったテーマを教えてください」といった質問であれば、事前準備のアピールになります。

 

それから、残業時間や職員の離職率といった内容は、面接官がこちらに興味を持ってから確認すべきです。

面接官にとっては、積極的に話したい話題ではないため、お互いの距離が縮まっていない段階で、このような質問を始めると印象が悪くなります。

このあたりの会話の進め具合が、「場の空気が読めるか」といったコミュニケーション能力の評価に繋がっていきます。

 

給与などの待遇面の交渉は、内定が決まってから始めても遅くありません。

求人側が採用の意思を固めれば、多少の条件交渉はできるものです。

いい条件で働きたい気持ちはわかりますが、まずは「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることに専念すべきです。

 

見極めるという意識

面接は受け身で質問に答えるだけでなく、自分の目で「見極める」という意識が必要です。

見極めというと難しく感じるかもしれませんが、何か「違和感」を感じないかを探す作業です。

 

面接官が一方的に話をしたり、自慢話が続くような面接は、話の内容が記憶に残りません。

そして、質問の回答が的外れだったり、答えにくい質問の回答をはぐらかされたりすると、何か話しにくいことがあるのかと感じます。

「何か違うな」という違和感を感じたら、自分には合わないと判断してもいいでしょう。

 

また、職員や職場環境から違和感を感じることもあります。

面接官が求職者の第一印象を気にするのと同じく、求職者もその職場に訪問したときの第一印象は大切にすべきです。

職員が挨拶をしなかったり、職場内の雰囲気が暗かったり、求職者の目に触れるところが整理整頓がされていないような職場は、採用に対する意識が低いと判断していいでしょう。

 

それから、初回の面接でいい印象を持っても、それだけで入社を決断しない方がいいでしょう。

できれば、一番直近に入社した職員との面談をお願いして、職員目線からの話を聞いてから最終判断すべきです。

採用活動に慣れた事務所であれば、お互いのミスマッチを防ぐために、そのような場を用意してくれます。

 

わたしは、面接で違和感を感じたときは、選考に合格しても「辞退」していました。

違和感を感じたことが入社後に起きると、「やはり入社を辞めれば良かった」と後悔することになります。

結局は遅かれ早かれその職場を辞めることになるので、入社前に決断した方がいいでしょう。

 

最後に、「会社選びは人選び」と言われますが、一緒に働くことになる人を見て職場を選べば、ミスマッチが起こりにくくなります。

「どこで働くかより、誰と働くか」という視点で職場選びをしてみてはどうでしょうか。

 

編集後記

今日で税理士試験が終わりますが、科目によってはマイナー論点が多く問われたものもあるみたいです。真面目に勉強をしてきた人が報われるように、もっと実務に即した出題に見直すべきでしょうね。

 

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