確定申告の納付方法のひとつに、QRコードによるコンビニ納付があります。
自宅で簡単にQRコードが作成できて、コンビニで納付手続きができるので便利なサービスです。
ここでは、QRコードによるコンビニ納付の利用条件や、QRコードの作成について解説します。
QRコードによるコンビニ納付
2019年1月から、国税の納付において、QRコードによるコンビニ納付が利用できるようになりました。
毎年、確定申告をするなら、預金口座から引き落とされる振替納税が便利ですが、1回限りの確定申告であれば、QRコードによるコンビニ納付がおすすめです。
自宅のパソコンで申告書と一緒にQRコードが作成できて、曜日や時間帯を気にすることなくコンビニで納付の手続きができるので便利なサービスです。
利用方法は、作成したQRコードをコンビニの端末機で読み取って、出力された納付書を使ってレジで支払いをするだけです。
そして、QRコードによる納付は、次のように利用できる限度額と、サービスに対応しているコンビニが決まっています。
利用可能額
納付ができる金額は、30万円以下となります。
利用可能なコンビニエンスストア
- ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ(いずれも「Loppi」端末設置店舗のみ)
- ファミリーマート(「Famiポート」端末設置店舗のみ)
※セブンイレブンでは、QRコードによる納付ができません。
QRコードの作成方法
QRコードの作成には、2つの方法がありますので、それぞれの方法について解説します。
確定申告書等作成コーナー
確定申告書等作成コーナーを利用して確定申告書を作成するときは、「住所・氏名等入力」画面のコンビニQR納付欄で、「納付用QRコードを作成する」にチェックを入れます。
印刷する帳票の選択画面で、「コンビニ納付用QRコード」にチェックを入れて印刷します。
あとは、帳票印刷を実行すると、次のようなコンビニ納付用のQRコードが印刷されます。
コンビニ納付用QRコード作成専用画面
コンビニ納付用QRコードは、国税庁HPの「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」からも作成することができます。
この画面では、利用者情報と納付内容を直接入力して、QRコードを作成します。
必要事項の入力が完了したら、QRコードを印刷して終了です。
QRコード納付の注意点
QRコードによるコンビニ納付は、利用できる金額やコンビニエンスストアが決まっていますが、それ以外に次のような注意点があります。
- 領収書は発行されません。
- 金融機関や税務署の窓口では、QRコードによる納付はできません。
- コンビニエンスストアでの納付は、現金のみとなっています。
- 納付済の納税証明書の発行が可能となるまで、3週間程度かかる場合があります。
納税証明書の発行に少し時間を要するため、急ぎで納税証明書が必要なときは、ほかの納付方法を選択した方がいいでしょう。
QRコードによるコンビニ納付について、内容をまとめてみました。
自宅のパソコンで簡単にQRコードが作成できるので、申告書をパソコンで作成される方にはおすすめの納付方法です。
確定申告の無料相談会でも、従来の納付書による納付よりも、QRコードによるコンビニ納付を希望される方が増えています。
編集後記
昨日は、自宅にこもって確定申告業務を。お客様の資料が順調に揃っているので、いいペースで業務が進んでいます。