税理士業界への転職を振り返る。40歳からのキャリアチェンジは覚悟が必要。

税理士業界への転職を振り返る。40歳からのキャリアチェンジは覚悟が必要。

40歳になる直前に税理士業界へ転職し、それから11年経って独立できることになりました。

新たなキャリア構築で苦労した転職活動を振り返ってみたいと思います。

 

科目合格なしでの転職は大変

初めて税理士試験を受験する4ヶ月前に会社を退職して、試験までは受験専念の生活をしていました。

税理士業界への転職活動を始めたのは、税理士試験が終わった翌日からでした。

 

わたしが転職活動を始めたときは、次のような状況でした。

・年齢は39歳(翌々月が誕生日だったため、ほぼ40歳)
・受験科目は簿記論と財務諸表論(12月の結果待ち)
・税理士事務所の勤務経験なし
・前職で財務・経理を3年経験
・名古屋市内までの移動は1時間

こうやって書き出してみると、転職活動の条件としてはマイナス要素がいっぱいです。

わたしが採用する側だったら、こんな内容の履歴書を見たら、間違いなく書類審査で落とすでしょうね。

 

前職が採用業界だったため、自分が置かれている立場は冷静に判断ができていて、転職活動で苦戦するのは十分自覚していました。

転職においては、求職者のスペックによって転職活動の方法が次のように変わります。

 ①知り合いの紹介やヘッドハンティングで転職
    ↓
 ②人材紹介会社を通しての転職
    ↓
 ③転職サイトを利用して転職
    ↓
 ④ハローワークを利用して転職

一応、人材紹介会社の登録面談に足を運びましたが、「2、3科目の合格がないと紹介は難しいです」と言われ、登録を諦めて帰ってきました。

 

結局、転職サイトとハローワークの求人を利用して活動をしましたが、転職サイトは年齢制限や経験で応募条件に該当しないことが多く、主に応募したのはハローワークの求人でした。

最初は、ハローワークの担当者に求人先へ電話をしてもらってから履歴書を送っていましたが、10通以上履歴書を送ってもまったく面接に結びつきませんでした。

ハローワークの担当者は、数打てば当たる的な対応で、「とりあえず履歴書を送っていいですか」としか求人先に確認しません。

これを続けても無駄だと思い、自分で直接求人先に電話をすることにしました。

履歴書を書くにも相当時間が掛かるので、面接の可能性がないところに履歴書を送るのは本当に無駄です。

 

その後、自分で求人先に電話をしたときに、採用担当者に年齢と経験を伝えたところ、クスっと笑われて「応募は無理ですね」って言われたこともありました。

まあ、40歳近くで税理士事務所での勤務経験がない求職者に対しては、一般的にはこういった評価になるのでしょう。

最終的に、10数件電話をかけた中に、「履歴書を持って直接面接に来てください」という事務所があって、面接の結果なんとか名古屋市内の事務所に転職が決まりました。

 

4科目合格で評価に変化

最初の事務所に2年勤務して、その後いくつか事務所を変わりましたが、科目合格が2、3科目のうちは本当に転職活動に苦労しました。

転職の状況が変わったのが、45歳で4科目合格となってからです。

人材紹介会社に登録して求人先の紹介を受けたり、いままで書類が通過しなかった規模の求人先の面接に進めるようになったりと、転職活動の環境が変わりました。

こちらも転職先を見定めるという対等な立場で、やっと面接が受けれるようになったのを記憶しています。

 

面接を受けたときに、あと1科目合格したらすぐに独立するのではないかと警戒されて、合格後はどう考えているかを細かく確認されることもありました。

採用側の本音は、有資格者をひとりでも多く雇用したいが、資格を取得してすぐに独立されては困るということでしょう。

できれば、「独立を全面的にバックアップします」という転職先を見つけたかったのですが、希望にマッチするような求人とは出会えませんでした。

最終的には、事務所経営のパートナーを求めているという事務所に転職しましたが、わたしが求めていた環境とは違ったので、ひとりという働き方を選択して独立を決めました。

 

それなりの覚悟が必要

わたしの経験からいうと、40歳から未経験で税理士業界に転職するのは、それなりの覚悟が必要です。

もし、この業界を目指すのであれば、働きやすい一般企業で科目合格を2、3科目してから、税理士事務所への転職を考えてもいいと思います。

それから、独立を目指すなら、できるだけ独立を支援してくれる事務所を選ぶべきです。

求人情報や事務所HPだけでは、独立に対する事務所のスタンスがわかりにくいので、SNSとかで情報を集めたりした方がいいでしょう。

 

そして、何よりも優先するのは、資格を取ることです。税理士試験でも、大学院の科目免除でもいいので、できるだけ最短を目指すことです。

資格さえ取得してしまえば、働き方の選択権を手に入れられます。

働きやすい事務所であれば、そのまま勤務を続けてもいいですし、自分がやりたい仕事をしたければ、独立すればいいだけです。

自分で働き方を選べるようになれば、税理士を目指そうと決意したときの税理士像に近づけるはずです。

 

編集後記

40歳近くから税理士業界への転職を目指す方の役に立てればと思って、いままでの転職活動を振り返ってみました。

 

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