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中小企業には大手が採用を控える今が新卒採用のチャンス

今年は、新型コロナの影響で新卒採用を中止したり、規模を縮小する企業が増えています。

長く続いた超売り手市場に変化が生じ、中小企業にとっては人材を獲得できるチャンスが増えそうです。

ここでは、中小企業が新卒採用を行うにあたって、取り組むべきことについて書てみます。

 

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超売り手市場の採用環境に変化

新型コロナの影響により、新卒採用の中止や規模を縮小する企業が増え、超売り手市場の環境に変化が生じています。

就活生の内定率が、昨年の同時期に比べて10%程下がり、採用環境の変化が数字にも表れています。

新型コロナが経済活動に与えた影響は多大であり、当面は多くの企業が採用を減らすことになるでしょう。

そして、この採用環境の変化は、いままで人材確保に苦労してきた中小企業にとっては採用活動に取り組むチャンスになります。

 

しかし、中小企業の採用環境が改善されても、そんなに簡単に求める人材が採用できるわけではありません。

特に、新型コロナの影響により、採用活動のオンライン化や、就活生の「働き方」に対する価値観に変化が起きています。

よって、こういった環境の変化に対して、企業としてどれだけ柔軟に対応できるかが、今後の採用活動におけるポイントになります。

 

採用活動のオンライン対応

新型コロナの影響により、採用活動を対面からオンラインへシフトする企業が急増しました。

大手企業の中には、会社説明会から内定出しまでを、すべてオンラインで進めた企業もありました。

今年の採用活動で一気にオンライン化が進んだため、今後は中小企業においてもオンライン対応が必須になるでしょう。

 

採用活動にオンラインを導入すると、就活生には交通費や移動時間を削減できるメリットがあります。

そして、これによって遠方の就活生の応募が可能になり、企業にとっては採用活動の母集団を増やすことにつながります。

中小企業の採用活動においては、母集団形成が重要なポイントとなるため、接触できる就活生を増やすためにはオンライン採用を積極的に取り入れるべきです。

 

しかし、オンライン採用には、お互いの距離を縮められないというマイナス面もあります。

大手企業の場合は、就活生の入社志望度が高いため、すべてオンライン化しても内定者を確保できます。

一方、中小企業の場合は、選考での「応募者の惹きつけ」が重要で、直接会って入社意識を高める機会はどうしても必要になります。

したがって、多くの就活生に企業のことを知ってもらう説明会をオンライン化し、その後の選考においては、就活生の状況に応じて対面とオンラインを使い分けるといいでしょう。

 

新しい生活様式に対応した職場環境

新型コロナの影響により、就活生の「働き方」に対する価値観に変化が起きています。

いままでの「仕事のやりがい」に加えて、「安心して働ける職場」を求める就活生が増えています。

よって、採用活動に取り組む企業は、安心して働ける環境を提供できるよう、健康面と経済面において職場環境を整備する必要があります。

 

まずは、健康面を配慮した職場環境としては、「テレワーク」などを導入し、新しい生活様式に合った働き方への対応が必要です。

不要不急の外出を控えるときに、電車に乗って通勤したり、密になる職場での仕事は避けたいものです。

柔軟な働き方を認めるなど、働きやすい職場づくりに積極的に取り組むことが、魅力的な職場につながります。

 

つぎに、経済面への対応としては、「副業」を解禁して新たな収入を得る機会を与えることです。

もし、本業での収入が減ったときに、副業による収入があれば、経済的不安を和らげることができます。

また、副業を通して新たな知識や経験が身に付き、それが本業に役立つといった好循環も生まれます。

 

最近は、副業をしている会社員の方から、確定申告の相談を受けることが増えています。

副業を解禁している企業は確実に増えているため、中小企業も制度の導入に対して前向きに対応すべきでしょう。

 

今後は、「新しい生活様式」に対応した職場環境を提供することが、就活生に選ばれる企業になるうえで重要な要素になります。

多様な働き方を受け入れる積極的な取り組みが、企業の魅力度を高め、それが就活生との出会いや採用につながります。

 

中小企業が新卒採用を行うにあたって、取り組むべきことについて書いてみました。

超売り手市場に変化が生じても、中小企業にとっては新卒採用のハードルは高いものです。

求める人材を確保するために、しっかり準備をして採用活動に臨みましょう。

 

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編集後記

昨日は、情報収集のために購入した本を読んだり、資料の片づけなどを。あとは、夕方から1時間ほどランニングをして体を動かしました。

 

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