新型コロナの影響により、人材の採用枠を減らしたり、採用活動をストップする企業が増えています。
中小企業にとっては、人材を確保するチャンスですが、求める人材を採用するにはそれなりの取り組みが必要になります。
そこで、新たな採用方法を確立するために、リファラル採用に取り組んでみてはどうでしょうか?
リファラル採用を導入するメリット
「リファラル採用」とは、社員からの紹介や推薦により人材を採用する方法です。
わたしが人材業界で働いていたころは、リファラル採用という呼び方ではなく、社員紹介制度と言われていましたが、いまではリファラル採用が浸透しているみたいです。
最近では、このリファラル採用に取り組む中小企業やベンチャー企業が増えています。
いままでのような求人サイトや人材紹介だけでは、人材を確保できない厳しい環境が続いているため、社員の人材ネットワークを活用して求職者へアプローチする採用方法として導入が進んでいます。
リファラル採用を導入するメリットには、次のようなものがあります。
①求める人物像と接触できる可能性が高くなる
リファラル採用は、社員からの紹介や推薦により選考が始まるため、すでに社員の選考フィルターを通った人材と接触することができます。
会社が求める人材像を社内で共有されていれば、その人物像にマッチするかどうかを社員が判断した上で会社に紹介するため、採用対象となる人材に出会える可能性が高くなります。
②早期に戦力化でき離職率が下がる
求職者は、社員からの紹介により事前に社風や業務内容を理解しているので、入社後にギャップを感じることなく、会社の仲間や業務に早く慣れることができます。
また、入社後は紹介者のサポートが受けられるため、離職率の低下にもつながります。
③採用コストを社員に還元できる
人材採用においては、求人サイトへの広告料や人材紹介会社の手数料などといった採用コストがかかります。
いままで社外に支払っていた採用コストを、リファラル採用では求職者を紹介してくれた社員に対して、インセンティブとして還元することができます。
リファラル採用が成功してる企業は採用力が高い
リファラル採用は、求める人材とピンポイントで接触できるため、人材のミスマッチが起こりにくく、入社後の定着率が高いというメリットがあります。
このように魅力的な採用方法ではありますが、リファラル採用を成功させるには高い採用力が求めれます。
まず、リファラル採用というのは社員の協力がなければ、求職者との出会いが始まりません。
よって、社員が会社に魅力を感じていなければ、知人を紹介しようというアクションが起こらないということです。
そして、会社が求めている人物像を社員が理解するために、企業理念や今後の事業計画を社内で共有しておく必要があります。
どのような価値観を持った人材が会社の風土にマッチし、どのようなスキルを持った人材が求められているかを共有しておかないと、採用対象となる人材との出会いは実現しません。
つまり、社員が会社のことが好きで、どうしたら会社がもっと良くなるかということを、常日頃から社員一人一人が考えている組織風土が、リファラル採用の成功には必要です。
採用活動を他人事だと思わず、全社員が採用担当者という組織風土の醸成が、高い採用力につながります。
求める人材の採用確率を高めたいのなら、全社一丸となって採用活動に取り組む風土作りに、積極的に取り組むことです。
中小企業はリファラル採用で会社の魅力度を確認
採用力を高めたい中小企業は、試験的にリファラル採用を実施してみるといいでしょう。
リファラル採用を実施してみると、まずは会社の魅力度を確認することができます。
リファラル採用のポイントで触れましたが、社員が会社に対して魅力を感じていて、採用活動の目的を共有していないと、この採用方法は上手く行きません。
もし、それなりのインセンティブを設定してリファラル採用を実施しても、社員からの紹介が出ないときは、現状に何かしらの課題があるということです。
会社のことを身近で見ている社員が、会社に対して魅力を感じていない状態では、どんな採用方法を選択してみても人材の確保は難しいと言えます。
こういった状態であれば、まずは採用の専門家の力を借りて、課題の洗い出しから取り組むべきでしょう。
採用課題の改善には、ある程度の時間を要しますが、正しいアプローチをすれば確実に採用力は高まるものです。
中小企業やベンチャー企業が取り組む採用方法として、リファラル採用を紹介してみました。
採用コストに限りがある中小企業やベンチャー企業には、リファラル採用はおすすめの採用方法です。
しかし、成果を出すにはそれなりの採用ノウハウが必要となるため、まずは採用の専門家に相談してみるといいでしょう。
編集後記
昨日は、ブログやストアカのセミナー情報の手直しなどを。あとは本で調べものをしながら資料作成をしていました。