新型コロナウイルス感染症の影響により、事業資金の融資を受ける方が増えています。
融資の手続きに必要な書類を準備するのに、人が多い場所へ出向くのは避けたいところです。
ここでは、e-Taxソフト(WEB版)を利用して自宅から納税証明書を取得する方法を解説します。
納税証明書のオンライン交付請求
納税証明書の取得は、税務署の窓口に出向くほかに、e-Taxを利用してオンラインで交付請求し、書面の納税証明書を郵送で受け取ったり、電子納税証明書(電子ファイル)で取得する方法があります。
e-Taxソフトには、パソコンで利用できるWEB版とスマホで利用できるSP版があり、それぞれで利用できるサービスをまとめると、次のようになります。
e-Taxソフト(WEB版) | e-Taxソフト(SP版) | |
窓口受取 | 〇 (電子署名なし) | 〇 (電子署名なし) |
郵送受取 | 〇 (電子署名あり) | × |
電子交付 | 〇 (電子署名あり) | × |
自宅から納税証明書をオンラインで請求して、郵送で受け取りをするときは、e-Taxソフト(WEB版)で交付請求をします。
そして、手続きには電子署名の付与が必要になるため、マイナンバーカードが手元にないとサービスは利用できません。
もし、納税証明書を税務署窓口で受け取るときは、マイナンバーカードがなくても利用者識別番号を取得すれば、e-Taxソフト(WEB版)及びe-Taxソフト(SP版)から交付請求ができます。
事前に交付請求をしておくだけで、税務署窓口での待ち時間を短縮できるため、少しでも外部の人との接触を押さえたいのなら、利用することをおすすめします。
e-Taxソフト(SP版)の利用については、こちらで詳しく書いています。
税務署で納税証明書の発行を受けるのに、事前に交付請求をしておくと待ち時間が少なくすみます。「e-Taxソフト(SP版)」を利用すれば、スマホで納税証明書の交付請求ができるので便利です。ここでは、e-Taxソフト(SP版)を利用した納[…]
e-Taxソフト(WEB版)による交付請求(郵送受取)
e-Taxソフト(WEB版)を利用して納税証明書の交付請求をすると、郵送での受け取りが選択できます。
ただし、郵送受取の手続きには、マイナンバーカードが必要になり、なおかつ、交付手数料と郵送料の支払いは、ペイジーに対応したインターネットバンキングのみになります。
それでは、このあとに具体的な操作の流れを見ていきましょう。
まずは、e-Taxのトップページからe-Taxソフト(WEB版)に進み、マイナンバーカードを使ってログインします。
ログインしたら、「申告・申請・納税」をクリックして次に進みます。
申告・申請・納税に進んだら、「新規作成」から操作に進むをクリックします。
申告・申請・納税の手続きから「納税証明書の交付請求(書面交付用)」を選びます。
次に、送信方法の選択で「本人送信を行う」にチェックを入れます。
申請書を提出する税務署を選択し、マイナンバーを入力して次に進みます。
納税証明書の受取方法については、「郵送」の普通郵便か簡易書留を選びます。
次に納税証明書の種類と枚数を入力します。融資手続きで納税証明書を提出する場合は、事前に金融機関にどの証明書が必要かを確認しておきましょう。
最後に、納税証明書の使用目的を選択します。融資手続きの場合は「資金借入」にチェックを入れます。
マイナンバーカードを利用して電子署名を付与してから送信に進みます。
この画面が表示されれば、送信は無事完了です。
送信完了後は、メッセージボックスに「納税証明書に関するお知らせ」が届くのを待ちます。
税務署からお知らせが届いたら、そこに電子納税の情報が記載されているので、インターネットバンキングを利用して交付手数料と郵送料を決済します。
決済が完了しないと納税証明書を発送してもらえないので、お知らせが届いたら速やかに決済手続きをしましょう。
e-Taxソフトを利用して納税証明書の交付請求をすると、窓口交付より30円安く1枚あたり370円で交付が受けらます。
そして、郵送受取の場合は、郵送料の84円が追加されて、合計454円で納税証明書を受け取ることができます。
税務署に出向く時間や交通費を考えると、自宅からオンラインで請求して郵送受取を選択した方がお得です。
ただし、e-Taxソフトは、土日・祝日が利用できないことが多いので注意してください。
e-Taxソフト(WEB版)を利用して自宅から納税証明書を取得する方法をまとめてみました。
マイナンバーカードが手元にあって、インターネットバンキングで決済ができるなら、ぜひe-Taxソフト(WEB版)を利用してみてください。
編集後記
昨日は、お客様と休業協力要請の申請について打合せを。すぐに申請できるよう資料の準備を進めておくことに。