税理士を目指した理由のひとつに、肩書きのわかりやすさがあります。
肩書きがわかりやすいというのは、信頼関係の築きやすさに繋がるものです。
肩書きがわかりやすいのは大切なこと
税理士という肩書きからは、ほとんどの人が「税金に詳しい人」というイメージを抱くと思います。
この肩書きのわかりやすさが、税理士という仕事を目指した理由でもあります。
独立して仕事をするには、まずはどんなことができるかを知ってもらわなければなりません。
わかりやすい仕事ならいいのですが、聞きなれない仕事だと「自分が何者で、何を提供できる人間なのか」を説明して理解してもらうところから始まります。
その点税理士は、初対面でも「税理士ってこんな仕事をしています」という説明をわざわざせずに、信頼関係を築きやすいというメリットがあります。
これだけで仕事のやりやすさは、随分変わると思っています。
仕事内容を伝えるのは大変なこと
30代の頃から独立を考えていましたが、前職の採用コンサルタントという肩書では独立する自信が持てませんでした。
採用コンサルタントという肩書きで独立しても、提供できるサービスが伝わりにくく、興味を持ってもらうためには労力がかかります。
人材サービスには、採用コンサルタント、人事コンサルタント、キャリアコンサルタントなどといった肩書きがありますが、人材サービスを利用したことがない方にしたら、これらの違いはわかりにくいものです。
先日、開業融資について金融機関の方と打合せをした際に、いままでのキャリアを聞かれたので「税理士業界の前は採用コンサルタントをしていました」と話しました。
そしたら、相手の方からは「派遣の仕事をしていたんですね」と返され、採用コンサルタントだけでは受け取り方は人それぞれだなというのを再確認しました。
実際、わたしは派遣業界での仕事の経験はなく、主にやっていたのは中小企業の経営者に対する新卒採用のコンサルティングです。
同じ人材サービスでも、派遣と新卒では提供できるサービスが変わります。
でも、サービスを利用したことがない方は、「人材」や「採用」というキーワードからイメージするものが人それぞれ異なります。
イメージするものと提供されるサービスにギャップがあると、相手と良好な関係は築けません。
こういったミスマッチを防ぐためにも、肩書きのわかりやすさは大切です。
税理士に新たな肩書きを加える
税理士として独立したあとは、税理士という肩書きに新たな肩書きを加えていかなければなりません。
「税理士×〇〇」というように〇〇の部分を増やしていかないと、約7万人いる税理士の中に埋もれてしまいます。
独立を目指した当初は、「税理士×採用コンサルタント」として中小企業の経営支援をやっていこうと考えていましたが、いまは目指す方向が変わってきました。
まあ、税理士試験を始めて10年近くも経過すれば、世の中のニーズも変わりますし、やりたいことも変わってきます。
これからは税理士としての腕を磨きつつ、新たな分野の強みも同時でつくっていかなければなりません。
やるべきことは多いですが、自分で進むべき方向を決められるのは楽しいことです。
編集後記
令和元年の初日は子供と映画鑑賞。コナンくんの映画は大人でも楽しめました。お客さんは子供ばかりかなと思っていましたが、大人もそこそこいました。