新型コロナや自然災害の影響を受けた地域の支援に、ふるさと納税の活用が広がっています。
寄附に対する返礼品は求めず、純粋な寄附として制度を利用する方が増えているようです。
ふるさと納税の寄附先の一つとして、返礼品のない寄付を検討してみてはどうでしょうか?
返礼品を求めないふるさと納税が増えている
ふるさと納税といえば、豪華な返礼品をイメージする方が多いのではないでしょうか?
そして、地方の新鮮な農産物などの返礼品を楽しみに、ふるさと納税を利用している方も多くいるでしょう。
一時期は、ふるさと納税を行う自治体による返礼品競争が過熱していましたが、徐々に自治体や寄附者の行動に変化が現れています。
特に、地震や豪雨による被災地の支援にふるさと納税の利用が始まってから、手軽な仕組みを利用して返礼品を求めずに被災地を支援する動きが広がったようです。
そして、今年は新型コロナウイルスの影響を受けた地域の医療や産業を支援するために、さらに返礼品を求めない地域支援のための寄附が増えているようです。
寄附者がお金の使い道に重点をおいて、寄附先を選ぶという意識が高まっているのでしょう。
愛知県の新型コロナに関するふるさと納税
ここでは、愛知県が行っている新型コロナに関するふるさと納税を紹介します。
あいち医療応援基金
あいち医療応援基金とは、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる入院医療機関の医療従事者を応援するための寄附金です。
入院患者1人当たりにつき、10万円を上乗せして応援金を交付することを目標として、寄附の募集をしています。
【申込方法】
ふるさと納税民間サイト「さとふる」の特設サイト「あいち医療応援基金」から申込みできます。
愛知県文化芸術活動応援金
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、活動の場が減少した愛知県内のアーティストや文化芸術団体の活動を支援するのための寄附金です。
【交付の対象となる文化芸術活動分野】
【申込方法】
ふるさと納税民間サイト「ふるさとエール」の特設サイト「愛知県文化芸術活動応援金」から申込みできます。
ナゴヤ新型コロナ対策でらハートフル寄附金
医療従事者への支援など、新型コロナウイルス感染症対策事業に幅広く活用される寄附金です。
【申込方法】
「F-REGI寄付支払い」サイトの「名古屋市への寄附金」から申込みできます。
ワンストップ特例制度の申請を忘れない
ふるさと納税を利用した寄附であれば、寄附金のうち2,000円を超える部分について、所得税の還付、住民税の控除が受けられます。
ただし、控除される金額には上限があり、その金額は所得や家族構成によって異なります。
そして、上限を超えた部分は自己負担となるため、事前に控除上限額を把握しておいた方がいいでしょう。
ふるさと納税の寄附については、寄付金控除を受けるために確定申告をする必要があります。
しかし、確定申告の義務がない給与所得者に対しては、条件を満たせば確定申告が不要となる「ワンストップ特例制度」が用意されています。
返戻品のない寄付であっても、ふるさと納税を利用した場合は、忘れずにワンストップ特例制度の手続きをしておきましょう。
ふるさと納税の仕組みを利用すれば、寄附を通して手軽に地域の支援をすることができます。
新型コロナや自然災害の影響を受けた地域を支援するために、ふるさと納税を利用してみてはどうでしょうか。
編集後記
昨日は、法人の決算関係の業務を中心に。あとは顧問先からのメールの対応などをしていました。