名古屋市では、2020年5月21日から所得証明書の申請をインターネットから事前予約できるサービスを始めています。
このサービスを利用すると、窓口滞在時間を減らすことができ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に役立ちます。
ここでは、名古屋市の電子申請を利用した証明書の予約サービスについて解説します。
電子申請による予約サービス
名古屋市では、所得証明書の申請をインターネットから事前予約できるサービスを提供しています。
この予約サービスを利用すると、事前に日時や窓口を指定して証明書の交付予約ができ、後日窓口で優先的に証明書を受け取ることができます。
◆対象となる証明書
市民税・県民税証明書（所得証明書、課税・非課税証明書）
※市民税・県民税証明書には、「納税義務者」、「所得金額」、「所得控除額」、「課税標準額」、「市民税額」、「県民税額」などが記載されます。
◆申請できる方
- 本人（相続人、納税管理人などを含む）
- 本人から委任または承諾された方
※窓口で本人確認書類（運転免許証など）及び委任状または承諾書（本人から委任または承諾された方）の確認があります。
◆手数料
１納税義務者、１課税区、１年度につき300円
※新型コロナウイルス感染症に係る融資や貸付、各種支援制度の手続きに必要な市税に関する証明の申請については、手数料は免除となります。
名古屋市では、新型コロナウイルス感染症に係る融資制度に必要な税務証明書の交付手数料を免除しています。税務証明書以外にも住民票なども対象となるため、免除要件に該当する場合は忘れずに申請をしましょう。ここでは、名古屋市が実施している税務[…]
◆交付場所及び時間
- 市税事務所・出張所、区役所・支所の税務窓口各発行窓口の所在は、「市税に関する証明についてのお問い合わせ先」から確認できます。
- 交付時間月曜日から金曜日までの午前8時45分から午後5時15分まで（休日・祝日・年末年始を除く）
予約日時の指定は、電子申請時の翌々開庁日の午後以降の日付を設定可能です。
このあとに、電子申請による予約の方法から交付までの流れを確認していきましょう。
電子申請から交付までの流れ
電子申請とは、パソコンやスマートフォンなどでインターネットを利用して、届出や手続きの申し込みができるサービスです。
ただし、インターネットで申請できるのはあくまで「交付の予約」までで、証明書の受け取りは、指定した窓口に出向く必要があります。
電子申請による予約サービスは、次の専用サイトから申請手続きを行います。
- 名古屋市電子申請サービス（パソコン、スマートフォン）
- 名古屋市電子申請サービス（ガラケー）
電子申請をするには、名古屋市電子申請サービスにアクセスし、「届け出・手続き」から「所得証明書交付予約」をクリックします。次の画面で、再度「所得証明書交付予約」をクリックすると申請画面に進めます。
所得証明書交付予約（仮登録）にて、個人情報、利用目的、受取人個人情報、来庁日時・窓口などを入力します。
仮登録が完了すると受付番号が発行され、登録したメールアドレス宛に本登録用URLが送信されます。
本登録用URLにアクセスし、受付番号とパスワードを利用して申請の本登録を行います。
仮登録した内容が画面に表示されるので、修正箇所がなければ「本登録」をクリックして申請は完了です。
本登録後、証明書交付の可否について、後日結果通知メールが届きます。
申請内容に不備がなければ、以下のものを持参して、指定した日時に窓口に出向きます。
そして、窓口で事前予約済みである旨と受付番号を伝えると、証明書を受け取ることができます。
- 証明書交付可能の旨の申請結果通知メールを印字したもの又は受付番号
- 受取人の本人確認書類
- 委任状または承諾書（本人から委任または承諾された方）
- 手数料（１納税義務者・１課税区・１年度につき300円）
なお、どうしても窓口に出向かずに証明書を取得したい場合は、「郵送請求」というサービスが利用できます。
名古屋市の電子申請を利用した証明書の予約サービスについてまとめてみました。
このサービスを利用して事前予約をしておけば、指定した窓口でスムーズに証明書の受け取りができます。
人混みの多いところでの滞在時間を短くするために、ぜひ電子申請の予約サービスを利用してみてください。
編集後記
昨日は、新規のお客様と面談を。最近は、会社員の方からの副業に関する相談が増えています。面談では税務だけでなく働き方に関する相談を受けることもあり、「新しい働き方」に対する会社員の意識の変化を強く感じます。
