申請用総合ソフト

法務省「申請用総合ソフト」の電子署名は設定が大変。法務局に出向いた方が早いかも

  • 2019年4月11日
  • 2021年1月7日
  • 独立

税理士登録の申請にあたって「登記されていないことの証明書」が必要だったので、法務省の「申請用総合ソフト」を利用してみました。

証明書の申請データはすぐに作成できたのですが、電子署名の付与にかなり手間取りました。

 

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法務省「申請用総合ソフト」とはどんなソフト?

「申請用総合ソフト」とは、法務省の「登記・供託オンライン申請システム」で取り扱う全ての手続ができるソフトウェアです。

「登記されていないことの証明書」を取得するためにこのソフトを利用しました。

「登記されていないことの証明書」とは、成年後見制度の利用者を登記(登録)している後見登記等ファイルに登記(登録)されていないことを証明するもので、各種許認可等の申請の際に欠格事由の一つ(成年被後見人・被保佐人等)に該当していないことを証明するため等に使用されています。
引用元:東京法務局

 

オンライン申請には「かんたん証明書請求」というWebブラウザのみで利用できるサービスがあるのですが、成年後見登録手続きには対応していないため申請用総合ソフトを利用しました。

申請用総合ソフトは法務省の「登記・供託オンライン申請システム」のダウンロードページから設定できます。

証明書の申請にはマイナンバーカードによる電子署名が必要となるため、「公的個人認証サービスポータルサイト」から利用者クライアントソフトもダウンロードします。

 

マイナンバーカードによる電子署名に不具合?

ソフトをダウンロードして「登記されていないことの証明書」の作成まではスムーズに進めましたが、申請のための電子署名を付与するところで手間取りました。

電子署名の付与をしようとしたら下記のエラーがでてしまいました。

ICカードリーダの初期化に失敗しました。ICカードがICカードリーダに差し込まれているか確認してください。

 

最初は、マイナンバーカードのパスワードを間違えていると思い、いくつか試してみたが同じエラーの繰り返しでした。

いろいろ調べたら初めて電子署名を使用する場合には、次の設定が必要なのがわかりました。

https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/static/kojinbangocard_151211663.pdf

 

この設定をしたら無事に電子署名を付与することができ、申請を完了することができました。

ネットには同じように電子署名ができないとの書き込みがあったので、ここで手間取る人がそこそこいるみたいです。

この設定をしても電子署名ができないこともあるみたいなので、もしかしたらICカードリーダの相性もあるかもしれません。

カードリーダを抜き差ししたら電子署名ができたとの書き込みもあったので、上手くいかないときは試してみる価値はありそうです。

 

初めて利用する人には大変かも

申請用総合ソフトおける電子署名の付与は、初めて利用する人にはソフトの設定などの準備がちょっと大変です。

電子署名をするには、事前にマイナンバーカードとICカードリーダも用意しなければなりません。

どこかのステップで手間取るとそれなりに時間がかかってしまうので、直接法務局に出向いた方が早く証明書を手に入れられます。

 

仕事で申請用総合ソフトを継続して利用する場合は設定する必要がありますが、一度きりの利用のためにソフトをダウンロードして設定するのはおすすめしません。

いまはオンラインで手続きできるサービスがたくさんありますが、すべてのサービスが使い勝手がいいわけでなく、サービスによってはいままでのアナログ対応の方がスムーズに手続きができるものもあります。

もうひとつのオンラインサービスであるかんたん証明書請求は、Webブラウザのみで手続きができるため、こちらのサービスは利用してもいいと思います。

 

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法務局

 

編集後記

事務所の中で一番作業量の多い顧問先の申告業務が始まりました。今月末が申告期限なので残り2週間ちょっとです。一日中パソコンの画面を見続ける作業が続くのは本当に疲れます。

 

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