先日、名古屋市千種区にある東山動植物園の「ナイトZOO」に行ってきました。
夜ならではの動物たちの表情が見えて、昼間の動物園とは違った世界が楽しめました。
このシチュエーションの変化というのは、実は採用活動にも使えたりするものです。
夏は「ナイトZOO」がおすすめ
東山動植物園の「ナイトZOO」は毎年恒例のイベントです。
お盆休みを中心に7日間ほどしか開催されないため、イベント中は園内が多くの人であふれています。
日没から閉園までの滞在時間は2時間くらいですが、中学生以下は無料、大人は500円で入園できるので、気軽に足を運べるのもいいところです。
名古屋の夏は暑さがすごいので、日中に動物園に行っても動物がバテてて動きません。
人も暑さでバテてしまうので、少し暑さが和らいだ「ナイトZOO」は人気のイベントです。
ナイトZOOに参加すると、日中とは違った動物の姿を観察できます。
特に、夜行性の動物は活発に動くので、ライオンやトラといった動物には見物客の長い列ができてしまいます。
そして、毎年楽しみなのがコアラを観ること。
日中の動物園ではコアラは寝てばかりで、動くコアラはなかなか観られません。
それが、夜になると木の上を走ったり、エサをムシャムシャと勢いよく食べたりと、動いているコアラを観ることができます。
今年は、昨年まで行われていたプロジェクションマッピングがなくなてしまいましたが、そのぶん動物を観る時間をゆっくり取れたので、ナイトZOOを満喫することができました。
夜というシチュエーションに変わるだけで、動物たちは日中とは全然違う顔を見せてくれるものです。
採用活動でも使えるもの
このシチュエーションの変化は、実はビジネスにも使えたりするものです。
たとえば、採用活動でのシチュエーションの変化は、選考テクニックとして役に立ちます。
面接で何度か会ってみても、お互いの距離が縮まらずに時間を無駄にすることがあります。
このようなことは、同じ面接官が同じような時間帯に面接をしているときに起こります。
気の利いた面接官であれば、会うたびに話の話題を上手く変えたりして、お互いの距離を縮めたりできますが、不慣れな面接官ではそこまでなかなかできません。
採用したい人材だけど、「もう少し応募者の本音を知りたい」「もう少し人柄を確かめておきたい」ときに有効なのが、面接のシチュエーションを変えてみることです。
具体的に変えるのは、「人」「時間」「場所」といったものです。
まずは、面接をする「人」を変えてみることです。
たとえば、応募者に近い年代の面接官、同じ性別の面接官、あとは応募者と価値観が近い面接官もいいでしょう。
これだけで、面接での会話の内容が変わったり、応募者が質問しやすい環境がつくれたりして、応募者の本音が聞けて距離が縮まります。
応募者のことをよく知りたければ、まずは応募者が心を開きやすい環境を用意することです。
あとは、面接の「時間」や「場所」を変えてみるのも効果があります。
いままで午前中だった面接の時間を夕方にするだけで、面接の話題が変わったり、応募者のテンションの違いを感じられたりと、応募者の違った面を見ることができます。
「午前中に会ったときは元気が良かったけど、夕方に会ってみると前回と印象が違うな」ということはよくあります。
それから、会う場所をカフェや居酒屋などに変えるのは、選考テクニックでよく使う方法です。
同年代の社員が応募者と会うなら、ざっくばらんに話がしやすいカフェがおすすめです。
この場合は、応募者の入社に対する不安を取り除くことが目的なので、応募者が話しやすいフランクな雰囲気の場所が適しています。
また、居酒屋でお酒を飲みながら会話をすると、応募者の気持ちが緩んで本音が聞きやすいものです。
会社によっては、最終面接を行う場所を居酒屋と決めているケースもあります。
それだけ、食事やお酒というのは、違うシチュエーションをつくる効果があるということです。
ただし、面接官もお酒が入ると余計な話をしやすいため、応募者の入社意識を下げるような会話には気を付けるべきです。
このように、シチュエーションの変化は採用活動には有効なテクニックなので、選考のバリエーションを増やす意味でもいろいろと取り入れてみてはどうでしょうか。
シチュエーションの変化というのは、採用活動に関わらず、営業や顧問先との打合せでも使えるものです。
相手との距離を縮めたければ、自分からシチュエーションを変える動きをしてみるといいでしょう。
編集後記
週末は、あるセミナーに参加してきました。セミナーに参加すると新たな出会いがあるので楽しいものです。