2月でプロ野球のキャンプが打ち上げとなり、3月からは本番モードに向けてオープン戦が始まります。
ここ数年Bクラスに低迷しているドラゴンズですが、キャンプで目立った選手は誰だったのでしょうか?
根尾と松坂フィーバーに沸いた沖縄キャンプ
今年のキャンプで一番注目された選手といえば、昨年のドラフト1位である根尾ですね。
キャンプ前の自主トレで足の肉離れをしてスタートは出遅れましたが、素材はピカイチで二刀流も期待される楽しみな選手です。
それと、もうひとりが昨年右肩痛から見事復活して6勝した松坂ですね。
今年は開幕からローテンション入りが期待され、名球会入りとなる200勝まで残り30勝と迫った勝利数がどこまで減らせるかが注目でした。
しかし、キャンプ中にファンとの接触により右肩痛を発症して、残念ながら開幕はアウト。
キャンプも途中離脱で帰名してリハビリに専念することになりました。
この2人が練習をしていた2軍キャンプ地である読谷には、連日多くのファンが詰めかけて限定グッズの売切れが続出するほど、すごいフィーバーでした。
残念だったのは、根尾はキャンプ終わりまで1軍の練習に参加できず、松坂にいたってはキャンプを最後まで終えることなく名古屋に帰ってしまい、注目の2人が1軍練習に参加できなかったことです。
それともうひとつは、この2人を超えるほど注目される選手が1軍に見当たらず、キャンプの報道が根尾がいた2軍中心だったことが寂しいことでしたね。
現有戦力の底上げが試されるオープン戦
ドラフト以外での戦力補強は、昨年の勝ち頭であるガルシアが阪神に移籍した穴埋めに獲得した左腕のロメロだけで、現有戦力の底上げなしに7年ぶりのAクラス復活は期待できません。
打撃に関しては、昨年のセ・リーグの首位打者であるビシエドを中心に平田、大島といったベテラン陣がしっかり結果を出してくれれば、それなりの得点力は期待できると思います。
また、根尾の加入でポジションを奪われるという危機感から京田や高橋が必死に練習に取り組んでいたので、昨年以上の成績は残してくれるでしょう。
打撃で心配といえば、控え選手の層の薄さからレギュラー陣にケガ人が出たときの戦力ダウンが激しことと、確実性のある代打が見当たらないことでしょうか。
そして、ドラゴンズのAクラス浮上に欠かせないのが、投手陣の立て直しと正捕手の固定です。
投手陣については、昨年チームで唯一10勝以上をあげたガルシアが抜け、開幕が確実視される投手がいないという厳しい状況に変わりはありません。
このままではオープン戦の状況をみながら、調子のよい選手で開幕ローテーションを組んでいくということになりそうです。
昨年苦労したクローザーもいまのところ固定できそうになく、こちらも選手の調子次第で入れ替わりとなるのでしょうか。
3、4月は選手の様子をみながらレギュラーを固めていくという戦いにならざる負えず、ゴールデンウィークまでなんとか首位から大きく離されず、5割くらいをキープできれば十分な気がします。
開幕に向けて期待する選手は誰だろう
開幕前から厳しい戦いが予想される今年のドラゴンズですが、そんな状況を変えるには将来性のある若手の台頭が必要です。
キャンプで目立っていて活躍が期待される若手をそれぞれ投手、野手、捕手で上げてみたいと思います。
まず、投手ではローテーション入りが期待される入団2年目の石川翔ですね。
昨年はケガで出遅れましたが、入団前は「高校生ナンバーワン」と潜在能力の高さが評価されていただけあって、力のあるストレートで押せる本格右腕です。
野手では、育成から支配下選手になったばかりの渡辺勝です。
彼の魅力は一本足打法のバッティングで、なんとあの王さんを育てた荒川さんの最後の弟子と呼ばれています。
ドラゴンズで一本足打法といえば、大豊を思い出すファンが多いと思いますが、渡辺はミニ大豊って感じです。
そして、捕手ではソフトバンクの「甲斐キャノン」に負けなほどの強肩といわれている「加藤バズーカ」こと加藤匠馬です。
強肩って言うだけで十分魅力なので、できれば我慢して使ってほしい選手です。
最後に、わたしが今年一番期待しているのは選手ではなく、西武、ロッテで監督を務めた経験がある伊東勤ヘッドコーチです。
西武の黄金時代を支えた捕手としての実績は十分で、ドラゴンズの長年の課題である捕手の育成に期待しています。
また、監督としても評価も高かったので、監督経験が初めてである与田監督のサポートも期待したいところです。
編集後記
ときどきドラゴンズのネタを書いていこうと思います。記事を書くのが楽しくなるようドラゴンズには頑張ってもらいたいです。