確定申告の納付において、自宅で手続きができるクレジットカード納付というものがあります。
利用するクレジットカードによっては、ポイントが多く付与されてお得になることもあります。
ここでは、クレジットカードを利用した納付の手続きについて解説します。
クレジットカード納付
確定申告の納付方法のひとつに、クレジットカード納付というのがあります。
クレジットカード納付とは、納税専用サイトを利用してクレジットカードで納税ができるサービスです。
このサービスを利用すれば、自宅のパソコンで納税手続きができ、カード利用によるポイントも付与されます。
クレジットカード納付を利用するには、決済手数料がかかりますが、付与されるポイントの方が多ければ、利用するメリットはあります。
また、クレジットカード納付の場合は、決済した税金が口座から引き落とされるのが1か月くらい先になるため、資金繰りとしては支払いを先延ばしできるメリットもあります。
利用可能額
1度に納税できるのは1,000万円未満で、クレジットカードの決済可能額が限度額になります。
利用可能なクレジットカード
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARD
利用可能時間
24時間利用が可能です。(メンテナンス作業等で利用できない場合がある)
決済手数料
納付税額に応じた決済手数料がかかります。
クレジットカード納付の手続き
クレジットカード納付については、利用者識別番号を利用してメッセージボックスから手続きをする方法と、国税クレジットカードお支払サイトから直接手続きをする方法があります。
利用者識別番号を利用した手続き
確定申告書等作成コーナーを利用して、マイナンバーカード方式又はID・パスワード方式にて確定申告書を送信したときは、送信完了後に次のような納付手続きの画面が表示されます。
クレジットカード納付のところで、「メッセージボックスはこちら」をクリックします。
メッセージボックスへのログインが立ち上がるので、利用者識別番号とパスワードを入力してログインします。
ログインしたら、メッセージボックス一覧から確認画面へ進みます。
受信メッセージの一覧にある「納税情報登録依頼」をクリックします。
納税方法が選択できる画面が表示されるので、クレジットカード納付を選択します。
「国税クレジットカードお支払サイト」が立ち上がるので、同意をクリックして進みます。
納付情報を確認したら、クレジットカード情報を入力して手続きをすれば納付は完了です。
メッセージボックスから国税クレジットカードお支払サイトへ進むと、納税者情報や納付金額がすべて入力済になっているため、納付金額などの入力間違いを防げます。
国税クレジットカードお支払サイトによる手続き
利用者識別番号を取得していないときは、「国税クレジットカードお支払サイト」からクレジットカード納付の手続きができます。
国税クレジットカードお支払サイトの注意事項を確認し、同意をクリックして進みます。
国税クレジットカードお支払サイトから直接手続きをするときは、利用者情報などを入力します。
納付税目で「申告所得税及び復興特別所得税」を選択し、課税期間と納付金額を入力します。
納付情報を確認してから、クレジットカード情報を入力して決済手続きを行います。
国税クレジットカードお支払サイトから直接手続きをするときは、納税者情報や納付金額をすべて入力する必要があるため、決済手続きをする前に、入力ミスがないか確認をするようにしましょう。
クレジットカード納付の注意点
クレジットカード納付を利用する場合の注意点は、次のようなものになります。
- 納付税額に応じた決済手数料がかかります。
- 領収証書が発行されません。
- 納付済の納税証明書の発行が可能となるまで、3週間程度かかる場合があります。
クレジットカード納付の注意点は、決済手数料がかかるということです。
「国税クレジットカードお支払サイト」で納税額を入力すると、決済手数料を確認することができます。
クレジットカードの利用により付与されるポイントと比較して、お得になるようであれば利用してみるのもいいでしょう。
クレジットカード納付について、手続き方法などをまとめてみました。
クレジットカード納付は、ポイントが付与されて、自宅に居ながら納税の手続きが完了するので便利なサービスです。
編集後記
昨日、国税庁から確定申告期限を4月16日まで延長するとの発表がありました。税務署の無料相談会は引き続き行われるようですが、できるだけ混雑する場所に出向くのは避けた方がいいでしょうね。