2019年10月から始まるキャッシュレス・ポイント還元事業に向けて、対象店舗を検索できる地図アプリが公開されました。
地図アプリが公開
キャッシュレス・ポイント還元事業の対象店舗を検索できる地図アプリと、Web上の地図機能が公開されました。
まずは地図アプリですが、検索したい地図上で「このエリアで検索」をタップすると、地図上に加盟店のピンが表示されます。
そして、それぞれのピンをタップすると、加盟店の詳細情報を画面の下部で確認できます。
いまのところ、地図アプリには住所や店舗名などによる検索機能が提供されていません。
今後、「飲食店」や「小売業」といったカテゴリー検索を追加したり、ピンをカテゴリー別に色分け表示するなどの配慮がないと、加盟店が集中するような地域では目的の店舗を探すのが大変そうです。
つづいて、Web上の地図機能ですが、こちらにはカテゴリーなどの検索機能があり、加盟店のカテゴリーや決済手段といった条件で店舗を探すことができます。
しかし、検索結果の表示に時間がかかり、表示精度も地図アプリに比べてかなり低いものです。
2つのサービスを比べてみると、地図アプリの方が使いやすそうです。
それから、いま公開されている地図情報(2019年9月24日時点)は、「電子マネー」と「QRコード」が利用できる加盟店だけの表示になっています。
クレジットカード決済の登録加盟店は、地図情報への反映が追い付いていないみたいで、いまのところ表示がされません。
しかし、さすがに10月1日の制度開始までには、すべての情報が公開されるようになるでしょう。
一方で留意点として、キャッシュレス・ポイント還元事業に登録した加盟店側は、地図に掲載されている事業所情報に誤りがないかを確認しておくべきです。
わたしの場合は、加盟店IDが複数で登録されていたため、事務所の地図上にピンが2つ立っていて、なおかつひとつの加盟店情報は間違った情報が記載されていました。
8月上旬に複数IDが発行されているのが判明して、その時点で決済事業者にID統合を依頼したにもかかわらず、変更がされないまま地図が公開されていました。
もし、公開されている情報に誤りがあった場合は、事務局が公開している方法に従って、手続きを進めることになります。
複数ID・情報訂正は決済事業者へ
地図アプリの公開と同時に、加盟店向けの公開情報に関する注意事項が更新されました。
注意事項には、地図情報と広報キットに関する訂正方法が記載されています。
ひとつめの地図情報の訂正については、次のような手続きになります。
次のような場合には、決済事業者へ連絡して訂正などの手続きが必要です。
・地図上に公開したいくない個人情報を非公開にする場合
・公開されている加盟店情報に誤りがあり訂正する場合
・店舗の区分を「移動」「EC」「その他」から変更する場合
・複数IDで登録されているためIDをひとつに統合する場合
わたしの事務所の周りにも、複数のピンが表示されている加盟店が数件あるため、全国的にみたら複数IDの発行はかなりの数になるはずです。
いまの状況を見る限りでは、複数IDの名寄作業には相当に時間がかかるでしょう。
店舗情報に誤りがある場合は、早めに決済事業者へ連絡した方がいいですが、複数IDについては少し様子をみてもいいかもしれません。
広報キット修正は経済産業省へ
もうひとつは広報キットにかかわるもので、複数IDが発行されている加盟店のみが対象となる手続きです。
複数IDが発行されている加盟店には、複数の広報キットが送られてきます。
したがって、広報ツールをひとつに統合して使用したい場合は、事務局あてにロゴシールの発行を依頼する必要があります。
具体的には、複数IDが発行されていると、次のように対象決済手段として「クレジットカード、電子マネー」と「QRコード」が別々に印刷されたポスターが送られてきます。
それぞれの決済手段の登録はされているので、消費者はどの決済手段を使用しても5%の還元は受けられます。
しかし、消費者に利用できる決済手段を提示するには、2枚のポスターを掲示しなければなりません。
店舗に2種類のポスターを掲示するスペースがあればいいのですが、同じようなポスターを2枚も掲示したくない場合には、どちらかのポスターに記載されている決済手段のロゴシールを発行してもらいます。
そして、発行されたロゴシールを一方のポスターに貼ることによって、ひとつのポスターにまとめることができます。
この広報キットの修正については、決済事業者ではなく、直接事務局に問い合わせをすることになりますので、間違えないように手続きをしてください。
編集後記
週末に東京マラソンの抽選結果を確認したのですが、結果は外れでした。倍率は昨年に比べて下がっているみたいですが、倍率が11.1倍ではなかなか当たらないですね。