記帳指導

開業して間もないフリーランスは記帳指導を利用してみる

フリーランスや個人事業主の方が、開業してから取り組むことのひとつに、日々の「帳簿づけ」があります。

最近は、開業してすぐに会計ソフトを導入する方が増えていますが、帳簿づけの基礎を理解していないと正しい処理はできません。

自分で正しく帳簿づけができるようになるために、税務署などの記帳指導を受けてみてはどうでしょうか。

 

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帳簿づけは基礎が大切

新たに事業を始めたフリーランスや個人事業主の方から、日々の帳簿づけに関する相談をよく受けます。

開業したら確定申告が必要になるため、とりあえず帳簿づけに取り組んでみたけど、「これで正しいのかな?」と不安になるようです。

初めて帳簿づけに取り組む方が、「帳簿づけは何をするの?」「どうやって帳簿をつければいいの?」「会計ソフトは必要なの?」といったことで悩むのは仕方がないことです。

 

また、事業の開始とともにクラウド会計を導入して、自分で帳簿づけに取り組む方が増えましたが、現金残高がマイナスなどの処理の間違えをよく見かけます。

ネットバンキングやクレジットカードの情報が連動できるなどの便利さはありますが、正しく運用するにはある程度の帳簿づけの知識は必要なことです。

 

事業を続けている間は、帳簿づけや確定申告が必須になるため、早い段階でしっかりとした基礎知識を身に付けておくべきです。

そして、帳簿づけがよく分からなかったり、確定申告にについて相談したいという方は、記帳指導を利用してみるといいでしょう。

税務署、税理士会、商工会議所、商工会、青色申告会などで記帳指導が行われていますので、まずは専門家から基礎を学ぶことをおすすめします。

 

おすすめは税務署の記帳指導

開業して間もないフリーランスや個人事業主の方におすすめなのが、税務署が行っている記帳指導です。

なぜおすすめかというと、記帳指導を「無料」で受けることができるからです。

 

税務署の記帳指導は、税理士会などが業務委託を受けて、納税者の方に記帳から確定申告書に至るまでの指導を行っています。

具体的には、記帳指導担当の税理士が、4~5回ほどの面談を通じて、「帳簿のつけ方」「決算処理」「確定申告書の作成・申告」までの指導を行います。

税務署によって多少の指導方法の違いはありますが、会計ソフトの操作やe-Taxによる申告についても学ぶことができます。

 

無料の記帳指導が受けられるのは1年限りになりますが、記帳の基礎から確定申告の手続きまでを無料で学ぶことができるため、開業して間もない方にはおすすめです。

わたしが所属する税理士会の支部では、新型コロナの影響で記帳指導の開始が遅れ、この10月から本格的に指導が始まります。

今年の記帳指導の受付が終わっている税務署もあるかもしれませんが、記帳指導を希望される方は、最寄りの税務署に問い合わせてみてはどうでしょうか。

 

千種支部の記帳指導のご案内

わたしが所属している名古屋税理士会の千種支部でも、納税者の方に記帳指導を行っています。

税務署の記帳指導とは違って有料にはなりますが、税理士と顧問契約をするより安く税務相談や記帳指導が受けられます。

 

毎月、税理士との面談を通じて帳簿の確認や指導が受けられるため、帳簿づけの基礎からしっかり学ぶことができます。

また、定期的に面談があるため、帳簿づけを溜めることなく計画的に帳簿作成が進められます。

帳簿づけだけでなく、確定申告の作成・申告までの支援が受けられるため、自分で記帳から申告まで行う知識が身に付きます。

 

千種支部では、千種区又は名東区にお住いの個人事業主の方を対象に記帳指導を行っています。

確定申告に向けて指導を希望される方は、事務局宛てにお問い合わせください。

 

千種支部の記帳指導は、こちらの記事で詳しく書いています。

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千種支部税務相談所

 

税務署などが行っている記帳指導の紹介をしてみました。

開業して間もない方は、帳簿づけや確定申告について不安なことが多いと思います。

面倒だからと言って後回しにすると、申告期限ギリギリになって慌てることになるため、記帳指導のサービスを利用して計画的に確定申告の準備を進めましょう。

 

編集後記

昨日は、法人の決算関連の業務を中心に。あとは打合せのための資料作成などをしていました。

 

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