キャッシュレス・消費者還元事業

キャッシュレス・消費者還元事業の加盟店IDは、経済産業省HPからの取得がおすすめ

2019年10月1日から「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)」が実施されます。

複数の決済事業者に、キャッシュレス・消費者還元事業の登録をスムーズに進める方法を説明します。

 

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加盟店IDは経済産業省HPから

「キャッシュレス・消費者還元事業」については、先日こちらの記事を書きました。

 

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キャッシュレス・消費者還元事業

 

7月31日に経済産業省から、7月末時点の加盟店登録申請数が約24万件との発表がありました。

加盟店の対象となる店舗は全国に数百万店あり、予定より登録申請が遅れているそうです。

 

申請手続きが進まない理由のひとつが、「加盟店ID」を取得するのに時間を要することです。

加盟店ID

 

わたしも、LINE Payから加盟店IDの申請をして、発行されるまで3週間以上かかりました。

複数の決済事業者を利用している場合は、この加盟店IDが手元にないと他の決済事業者への登録ができません。

加盟店IDがすぐに発行されなくて、登録手続きを途中で止めて(忘れて)しまう人が多いはずです。

 

LINE Payから申請しても、なかなか加盟店IDが発行されなかったので、経済産業省HPから加盟店IDを申請してみたところ、なんと2日で発行されました。

そして、この加盟店IDを利用して、PayPayの加盟店登録の申請を進めました。

経済産業省HPには、「決済事業者と契約していない、もしくは契約申し込みをしていない場合」という注意書きがありますが、すでに決済事業者と契約していても加盟店IDは発行してもらえました。

 

LINE Payから発行される加盟店IDが、経済産業省から発行されたIDと違うものだったら、どちらのIDが優先されるのか気になったので、ポイント還元窓口に問い合わせしてみました。

回答としては、「もし違った加盟店IDが発行されても、最終的に同じ住所の事業者は名寄してひとつの番号に統合される」とのことでした。

そして、「すでに決済事業者と契約している場合でも、経済産業省HPから加盟店IDを申請しても大丈夫です」との回答もありました。

経済産業省が、加盟店IDの申請を分散させたくて、決済事業者を経由しての申請にしているような気がします。

 

7月末にLINE Payから加盟店IDが発行されましたが、事前に経済産業省から発行された加盟店IDと同じものでした。

同じ事業者から加盟店IDの複数申請があった場合は、すでに名寄して加盟店IDを発行していると思われます。

 

まとめると、複数の決済事業者にキャッシュレス・消費者還元事業の加盟店登録をする手順は、次のようになります。

①経済産業省HPから「加盟店ID」(加盟店事業所ID)の発行申請をする

②発行された加盟店IDを利用して、それぞれの決済事業者に加盟店登録の申請をする

※決済事業者がひとつの場合は、決済事業者にて加盟店ID発行と登録申請が同時にできます。

 

iPadが0円になるキャンペーンも

中小・小規模事業者がキャッシュレス・消費者還元事業に登録すると、次のようなメリットがあります。

①決済端末の導入が無料

加盟店登録した中小・小規模事業者は、負担ゼロで決済端末が導入できます。

いまなら「Airペイ」への新規申込みで、iPadと決済端末の導入費用が0円になる、「キャッシュレス0円キャンペーン」といったお得なサービスも実施されています。

このキャンペーンは、消費者還元事業後もiPadと決済端末は無料で利用できます。

 

②加盟店手数料の補助

加盟店手数料は3.25%以下に引き下げられ、最長9か月間は、決済手数料の負担は2.17%以下になります。

キャッシュレス・消費者還元事業

 

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③店舗利用者への還元

店舗利用者は、最大5%のポイント還元が受けられるため、店舗利用者の増加が見込まれます。

加盟店登録が完了すると掲示物が配布され、ネット上の地図にも加盟店として登録されます。

加盟店登録

 

キャッシュレス・消費者還元事業への登録が遅れているという発表があったので、手続きをスムーズに進める方法について記事にしました。

早めに登録を済ませないと、10月1日のからの事業開始に間に合わなくなりますので、忘れずに手続きをしておきましょう。

 

※追記 9月6日時点

9月6日時点で経済産業省HPが変更されており、「加盟店ID」取得のバナーが削除されています。(今後、元に戻るかは不明です)

現時点での「加盟店ID」の流れを下記にまとめておきます。

すでにキャッシュレス決済を導入済みの場合

①ひとつの決済事業者だけに加盟店事業者として登録

決済事業者から届いている「加盟店事業者の登録」のメールから、加盟店IDと加盟店事業者の申請を行います。

 

②複数の決済事業者に加盟店事業者として登録

まずは、メインで使用している決済事業者に、加盟店IDと加盟店事業者の申請を行います。

そして、加盟店IDの登録完了のメールが届いたら、その加盟店IDを利用して他の決済事業者に加盟店事業者の申請を行います。

※複数の決済事業者に同時に加盟店IDの申請をすると、複数の加盟店IDが発行されてしまいます。異なった加盟店IDが発行されると、経済産業省にて加盟店IDをひとつに取りまとめる名寄作業が発生し、結果として決済事業者への加盟店登録が遅れることになります。

新たにキャッシュレス決済を導入する場合

①ひとつの決済事業者だけに加盟店事業者として登録

新たに利用したい決済事業者に対して、サービスを利用するための申し込みをします。

次に、審査が完了して決済サービスの利用が開始されると、「ポイント還元制度」の案内メールが送られてきます。

そして、そのメールを利用して、加盟店IDと加盟店事業者の申請を行います。

 

②複数の決済事業者に加盟店事業者として登録

新たに利用したい決済事業者のすべてに対して、サービスを利用するための申し込みをします。

次に、審査が完了して決済サービスの利用が開始されると、「ポイント還元制度」の案内メールが送られてきます。

そして、メインで利用したい決済事業者のみに、「ポイント還元制度」の案内メールを利用して、加盟店IDと加盟店事業者の申請を行います。

最後に、加盟店IDの登録完了のメールが届いたら、その加盟店IDを利用して、「ポイント還元制度」の案内メールから他の決済事業者に加盟店事業者の申請を行います。

※複数の決済事業者に同時に加盟店IDの申請をすると、複数の加盟店IDが発行され、結果として決済事業者への加盟店登録が遅れることになります。

 

※この記事は、2019年9月6日時点の情報に基づき記載しております。
詳しい情報については、「キャッシュレス・消費者還元事業」へ問い合わせください。

 

登録加盟店の地図アプリについては、こちらの記事で書いています。

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QRコード決済については、こちらの記事で書いています。

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編集後記

昨日、あるセミナーの申し込み方法がわからず電話で問い合わせをしました。HP上にスケジュールはアップされているのに、申し込みは郵送かFAXしか対応していないと言われ、申し込みをどうしようか迷っています。

 

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